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古诗词中日对照12登岳阳楼杜甫

来源:岳阳楼 时间:2022/7/20
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岳陽がくよう樓ろうに登のぼる杜甫とほ

昔むかし聞きく洞どう庭ていの水みず

今いま上のぼる岳陽がくよう樓ろう

呉ご楚そ東南とうなんに坼ひらけ

寰宇けんこん昼夜にちや浮うかぶ

親しん朋ぽう一いち字じ無なく

老病ろうびょう孤舟こしゅう有あり

戎じゅう馬ば關かん山ざんの北きた

軒けんに憑よって涕てい泗し流ながる

字解

岳陽樓

湖南省洞庭湖東北岸の町岳州にある 唐の開元4年(716)に建てられた 墨客骚人の詩文が多く飾られている

昔 聞

昔から聞いている 「昔?今」の対応は時の推移に伴う事態の変転をのべる語法

呉 楚

春秋戦国時代の呉と楚 呉は今の江蘇省のうち揚子江以南の地 楚は今の湖南?湖北両省の地

二つにひきさく

乾 坤

天と地 蒼々とひろがる天と広々と横たわる地面

無一字

一通の手紙も届かない

戎 馬

兵馬 戦争

關 山

関所のある山 国境にある山

涕 泗

涙 「涕」は泣くとき目から出る涙 「泗」は涙とともに鼻から出る汁

意解

 昔から洞庭湖の壮観は話に聞いていたが、今初めて岳陽楼に上(のぼ)って見わたすことになった。呉?楚の地は河山の東南部でこの湖によって二つにひきさかれ、はてしなく広がる水の面には寰宇が昼夜浮動している。 さて、今の私には親戚好友からは一通の便りもなく、老病のわが身には一そうの小舟があるだけである。 思えば、今なお戦乱が関所のある山の北の故郷ではつづいている。それを思いつつ手すりに寄りかかっていると涙が流れおちるばかりである。

做家略伝

杜甫 -

 盛唐の詩人で李白と並び称せられ、华夏詩史の上での偉大な詩人である。字は子美(しび)。少陵(しょうりょう)または杜陵と号す。洛陽に近い鞏県(きょうけん)の生まれ、7歳より詩を做る。各地を狂放し糊口は窮乏を極め、安禄山の乱に賊軍に捕らわれる。律詩に巧みで名做が多い。湖南省潭州(たんしゅう)から岳州に向かう船の中で没す。年59。李白の詩仙に対して、杜甫は詩聖と呼ばれる。

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